専門職としての技術と、患者様を支える人間力を理学療法学科
4年課程(昼間)/定員66名(男女)/付与される称号:高度専門士

学科紹介
身体機能を回復に導くスペシャリストを養成します。
「理学療法」とは、病気・ケガ・高齢・障がいなどによって運動機能が低下した状態にある人々に対し、運動機能の維持・改善を目的に運動・温熱・電気・水・光線などの物理的手段を用いて行われる治療法です。「理学療法士 Physical Therapist(PT)」とは、運動機能に障がいのある人や障がいの発生が予測される人に対して、理学療法により回復・維持・予防を図る医学的リハビリテーションの専門職です。理学療法士の活躍の場は、医療・介護分野だけでなく、予防医療やスポーツ分野などの多方面に広がりつつあります。将来、臨床や研究で活躍できる知識や人間性を兼ね備えた理学療法士を養成するために、豊富な臨床・研究経験を持つ教員が指導にあたります。本学科では徹底した専門的教育と実習を通して、病気や障がいを持つ人々にとって、有効な健康行動やライフスタイルがどのようなものであるのかを、科学的に分析することのできる、人間味あふれる理学療法士を養成しています。
- 本学科の特長
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学習支援体制の強化 放課後の自己学習支援や、スモールグループ学習の推奨など、時間の許す限り学生へのサポートを実施しています。国家資格取得に向けて、教員一丸となって指導します。
就職活動や実習に役立つ資格に対応したカリキュラム 福祉住環境コーディネーター試験や文章読解・作成能力検定試験に対応したカリキュラムで、就職活動や臨床実習に役立つ資格の取得をめざすことができます。即戦力となれるように資格取得を支援しています。
じっくり話し合う個人面談 毎年2回以上の個人面談を実施しています。学業や学生生活に関することなど、個人に合わせてしっかりとサポートします。
- 取得できる資格
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理学療法士国家試験受験資格
厚生労働大臣指定の理学療法士養成校である本校では、卒業と同時に理学療法士国家試験の受験資格が取得できます。 - めざす資格
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福祉住環境コーディネーター
- 卒業後の活躍の場
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総合病院、大学附属病院、リハビリテーションセンター、療育センターなどの医療機関
保健所、保健センターなどの行政機関
教育・研究機関
医療機器関連企業
介護老人保健施設、デイサービスなどの高齢者介護、福祉施設
健康増進センター など
- 理学療法士へのステップ
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本学科の卒業時には高度専門士の称号が付与されます。高度専門士には大学卒業者と同様に大学院への入学資格が与えられますので、本学科を卒業した後には、大学院への道を選択し、修士さらには博士の学位を取得することもできます。
学科DATA
2022年度(2023年3月卒業生)
- 専門職就職率
- 100%
2019年3月〜2023年3月卒業生
過去5年平均
- 理学療法士
国家試験合格率 - 83.7%全国平均合格率83.6%
2022年度就職状況(分野)
卒業生就職先例※一部抜粋、敬称略、順不同
- 社会医療法人博愛会 菅間記念病院
- 医療法人慈繁会 土屋病院
- 社会福祉法人いわき福音協会 福島整肢療護園
- 医療法人社団恵周会 白河病院
- 医療法人三成会 南東北春日リハビリテーション病院
- 社会医療法人福島厚生会 福島第一病院
卒業後の主な活躍の場※一部抜粋
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医療機関
総合病院、大学附属病院、リハビリテーションセンター、療育センターなど
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行政機関
保健所、保健センターなど
- 教育・研究機関
- 医療機器関連企業
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高齢者介護・福祉施設
介護老人保健施設、デイサービスなど
- 健康増進センター など
カリキュラム
※一部抜粋-
1年次基礎知識やチーム医療について学びます
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[1] 理学療法士の基礎となる身体の「つくり・はたらき・動き」の学習をしていきます。 [2] 体験学習を多く取り入れ、理学療法士の仕事について学びます。
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2年次理学療法士に必要な知識や技術を学びます
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[1] 理学療法士に必要な「病気の知識」「検査測定の技術」を学びます。 [2] 見学実習や地域の健康運動教室に参加し、コミュニケーション能力を身につけます。
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3年次理学療法の専門分野について広く深く学びます
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[1] 病院や施設で行う学外実習に向けて、専門分野の治療技術の習得が中心になります。 [2] さらに知識を深めるため、様々な専門分野で活躍されている先生方による特別講義を開講します。
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4年次これまでの学習の集大成となる臨床実習を実施します
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[1] 実際の現場で働いている理学療法士や患者様・利用者様の協力のもとで、理学療法の実習を行います。 [2] 実習が終わると国家試験合格に向けた模試や、国家試験対策講義の実施など、本格的な取り組みを開始します。
[理学療法評価学]
整形外科および中枢神経系の代表的な疾患について、評価項目を選定し、身体機能や姿勢、また歩行動作などの分析を行い、結果の解釈、問題点の抽出、治療プログラム立案までを系統的に実行できるようにします。模擬症例について具体的に考え、評価を実施し、報告書の作成を行います。


学生同士でペアを組み、講義の内容をお互いに確認しながら学んでいきます。

患者様の気持ちを第一に考えることを意識しながら実際に体験します。
理学療法学科 教員紹介

すぎはら としみち杉原 敏道
- 資格、学位等
- 理学療法士/医学博士
- 担当科目
- 基礎理学療法学/神経内科学
必要とされる理学療法士に
皆さんに理学療法の面白さや楽しさを知って頂くとともに、患者様方から必要とされる理学療法士になれるよう一緒に学んでいきましょう。

すぎはら としみち杉原 敏道
- 資格、学位等
- 理学療法士/医学博士
- 担当科目
- 基礎理学療法学/神経内科学
必要とされる理学療法士に
皆さんに理学療法の面白さや楽しさを知って頂くとともに、患者様方から必要とされる理学療法士になれるよう一緒に学んでいきましょう。

すぎはら としみち杉原 敏道
- 担当科目
- 基礎理学療法学/神経内科学
理学療法士/医学博士
必要とされる理学療法士に
皆さんに理学療法の面白さや楽しさを知って頂くとともに、患者様方から必要とされる理学療法士になれるよう一緒に学んでいきましょう。

かわさき もえ川﨑 萌絵
- 担当科目
- 呼吸・循環器系理学療法学/運動療法学/運動療法演習/検査・測定演習Ⅱ
理学療法士/呼吸療法認定士(3学会合同)
「思いやり」を持った理学療法士に
理学療法士としてリハビリテーションに携わるなかで、誰かのために学んで、誰かのために考える、とてもやりがいのある仕事だと感じています。
そんな「思いやり」をもった理学療法士になれるよう、サポートしていきたいと思っています。

ながぬま まこと長沼 誠
- 担当科目
- 理学療法演習Ⅲ/理学療法管理学/内科学/医療入門/医療倫理/コミュニケーション論
理学療法士/医学博士
医療専門職として信頼される人間に
理学療法士はリハビリテーションを支える専門職です。リハビリテーションの対象はすべての人であり、人との繋がりが必要となってきます。知識・技術はもちろんのこと、医療専門職として信頼される人間性の育成も務めてまいります。

あんなか そういち安中 聡一
- 担当科目
- 運動療法演習/検査・測定演習/小児発達系理学療法学/内部障害理学療法学
理学療法士/認定理学療法士(代謝)/呼吸療法認定士(3学会合同)/米国集中治療医学会FCCSコース修了/福祉住環境コーディネーター2級
みんなを笑顔にできる理学療法士へ
理学療法士は、怪我や病気の治療だけでなく、患者さんの生活に寄り添い、支えることができる仕事です。患者さんの家族も含め、多くの人を笑顔にできるような理学療法士を共に目指したいと思います。

かしむらたかのり樫村 孝憲
- 担当科目
- 運動・整形外科領域
理学療法士/がん患者リハビリテーション/福島県公認アスレチックトレーナー
人としての成長をサポートします
理学療法士は様々な人とつながり、支えていくことが必要な仕事です。専門的なスキルや知識はもちろんのこと、人間として人として成長できるようサポートをしていきたいと思います。一緒に頑張って行きましょう。

さくま ともこ佐久間 朋子
- 担当科目
- 理学療法演習Ⅰ/公衆衛生学/生活環境論/義肢・装具学/義肢装具学演習
理学療法士/修士(体育学)
信頼される理学療法士へ
理学療法士は、専門的な知識や技術を身につけるだけでなく、患者様やご家族、医療スタッフなど、沢山の人と関わる仕事です。人の間に入り、人に信頼され、人のために汗を流せる理学療法士を、一緒にめざしてみませんか。

じゅうもんじ ゆういち十文字 雄一
- 担当科目
- 運動学Ⅰ・Ⅱ/筋骨格系理学療法学/物理療法学/整形外科学
理学療法士/修士(保健学)/日本運動器理学療法学会専門会員/がん患者リハビリテーション/福祉住環境コーディネーター2級
「人を導ける」理学療法士へ
理学療法は、病気や障害に悩む方だけではなく、健康維持や増進目的の方と様々な人が対象となります。そういった人達を、目標へと導けるよう一緒に勉強していきましょう。

ましこ しゅうと増子 就斗
- 担当科目
- 地域理学療法学/日常生活技術演習/検査・測定演習/中枢系理学療法学
理学療法士/認定理学療法士(脳卒中)/福祉住環境コーディネーター2級
成長できる理学療法士へ
理学療法士は、常に患者様や利用者様、仲間から沢山のことを学びながら、一緒に成長していく仕事です。感謝の気持ちを忘れず、一緒に学んでいきましょう。

よしだ しゅんたろう吉田 俊太郎
- 担当科目
- 解剖学/解剖学実習/理学療法演習
理学療法士/博士(医学)/認定理学療法士(運動器)/地域包括ケア推進リーダー/介護予防リーダー/ロコモコーディネーター
「学び続ける」理学療法士へ
理学療法の楽しさを感じ、学び続けられる理学療法士を共に目指していきましょう

理学療法学科

患者様にとって最初のセラピスト。
責任と達成感のある仕事です。
鈴木 奈緒さん2015年度卒業
勤務先
医療法人社団恵周会 白河病院
現在は急性期のリハビリテーションや入院・外来の患者様への介入、栄養士とタッグを組んで血糖コントロールや運動指導などを行なっています。この職場を選んだ理由は、患者様にとって最初に関わるセラピストになれるから。手術後、最初のリハビリに携わるセラピストの印象が悪いと、リハビリに対しても一生悪いイメージが残ってしまうかもしれません。それだけ責任もやりがいも大きい仕事です。たとえば以前、まだ40代で脳血管疾患にかかった患者様を担当したことがありました。ご自身も覚えていない集中治療室に入っていた時期からリハビリをスタート。障がいが残るかもしれないと懸念されていましたが、入院中や退院後も懸命なリハビリを続けた結果、車の運転や仕事復帰ができるほどに回復されたんです。本当に嬉しくて抱き合って喜んだのを覚えています。リハビリテーションの重要性や素晴らしさを改めて実感できました。
郡山健康科学専門学校での思い出はたくさんありますが、中でも客観的な臨床能力を問われるOSCE試験でクラス全員が不合格になったのが印象に残っていますね(笑)。でもその時の経験が、臨床での評価やリスク管理など、今の仕事に活かされていますし、常に学び続ける姿勢も学生時代に身につきました。結果的に全員が国家試験に合格できました。今でも交流が続く仲間と出会えたことは私にとって大きな宝物です。